お湯を送り出す仕組み
お湯を作りながら水道圧を利用してお湯を送り出すガス給湯器と違い、エコキュートは一度タンクにためたお湯をポンプで送り出す仕組みを利用しています。この送り出すときにポンプの圧力がエコキュートの給湯圧力になります。
現在のエコキュートの水圧はメーカーによって多少の差異はありますが概ね2種類あります。
一つは普通圧と言われるモノで同じ階層で利用する際に選択します。圧力としては180~190キロパスカル
二つ目は高圧タイプと呼ばれるもので2階湯張りが可能で3階でのシャワー利用も可能なタイプとなります。圧力としては280~320キロパスカル
特殊なタイプとして日立の直圧式というものがあります。
このタイプはガス給湯器と同じようにお湯を作りながら給湯するものになります。ガス給湯器との違いとしてはガスはその時点で火力を利用してお湯を作るのに対してこのエコキュートは貯湯タンクのお湯の温度を利用してお湯を作る方法を利用していますので非常に経済的にお湯を作ることが可能となっています。
お湯が弱い場合の対処法
高圧タイプを利用しているにも関わらずガス給湯器を使っていた時から比べ圧力が弱く感じる方もおられます。
原因としてはもともとの水道圧が弱くエコキュートに入る水の量が少なくポンプで押し出すことができない場合どうしても弱くなる場合も見られます。逆に強くなったといわれる方もおられますが・・・
それ以外の原因は家の配管の問題もあるようです。いずれが原因かはなかなかわからないのが現状ですので以下の2つの対処法を試してみることをお勧めします。
1.お湯の温度を3~10度高めにして水を混ぜて使用することで圧力は上がります。
- サーモ付き混合栓に関していえばこの利用方法が正しい使いたたのようです。設定温度に対して同じもしくはそれ以下で利用すると故障の原因になるようです。混合栓を長持ちさせるためにもこの利用方法をお勧めします。
2.低圧用シャワーヘッドを利用する
- シャワーの出口を小さくすることで細いお湯を勢いよく出す仕組みです。散水すときにホースの先を絞るのと同じ原理になります。出口が小さくなる分節水効果もあります。